風が強く吹く日は「日除けサンシェード」を使用しないのが鉄則ですよね。
しかし、実際には目隠しと併用する場合など、少し強い風が吹いたからといって、
頻繁に日除けを外したくない。そんなケース、当然ありますよね。(暴風日は例外ね)
画期的な固定方法は別の記事で紹介しました(下記)
【風に強い!コスパが良い!】日除けサンシェードの固定方法を紹介!
今回、その方法がどれほど「最強」なのか?検証したので、ご紹介します。
この記事を読むと、「少しの強い風」で日除けが飛ばされる不安が、安心へと変わります。
日除けサンシェード固定に必要な「強度」
質問です。「強い風」って、よく表現しますが、具体的にはどんな風でしょうか?
ん・・・そう聞かれると
どう答えて良いか悩むな~
何か重いものが飛ばされる風?
人により答えは、様々ですね。
上記のように 答えが違ってきます。
風の強さの目安
気象庁HPに目安となる資料があるので、参考に確認しましょう。
下記表は、平均風速10(ⅿ/s)以上15(ⅿ/s)未満の「やや強い風(予報用語)」を示しておりますが、この上の「強い風」 平均風速15(ⅿ/s)以上20(ⅿ/s)未満、瞬間風速は20~30(ⅿ/s)になると 看板やトタン板が外れ始め、転倒する人が出てくる風速(目安)となるでしょう。
平均風速は10分間の平均、瞬間風速は3秒間の平均です。
風の吹き方は絶えず強弱の変動があり、風速は地形や周りの建物などに影響されます。
(瞬間風速は平均風速の1.5倍程度、大気の状態が不安定な場合等 は3倍以上)
風の強さと吹き方(上記は気象庁HPより抜粋)
風速は地形や設置する立地条件によりかわり、絶えず強弱の変動がするのであくまでも参考です。
日除け固定に安全な風速は?
下記が、ホームセンターなどで購入した一般的な固定吊り金具が使用できる風速と考えてよいです。
<簡易的な固定吊り具の使用範囲>
平均風速:5(m/s) 以下が妥当!※5以上は瞬間風速が15(m/s) となる可能性があり危険!
→市販金具を固定する強度は、非常に弱いです。<体感=軽いものが飛ばされる強さ>
◎ポイント:サンシェードが連続して「バタバタ」となってきたら、取外した方が安全です。
結束バンド固定方式の実力
「インシュロック(結束バンド)固定方式」の耐久トライを実施しました。
条件設定
条件設定は下記の通り。
- 方法:下記、条件でサンシェードを取付け、放置する。
(5か月後の状態を確認、評価する) - 期間:7月初~12月初(夏季~冬季)
- 気温:17℃~35℃(実績)
- 設置場所:3方向(東南北)から風に当たる面
- シェード仕様:サイズ1000㎜×3000㎜、材質:ポリエチレン
- 上部の止めヶ所:4カ所(アルミハトメ)
実施の結果
実施から5か月後の各部状態を確認する。
そして、実施結果は下記の通り
【評価基準】ギズ・損傷・曲げなき事
- シェード生地 :キズ損傷なし【OK】
- シェードハトメ部 :キズ損傷なし【OK】
- シャッタースラット部 :キズ損傷なし【OK】
- 結束バンド :1か所、影響のないスリあり(原因:孔あけ後のバリ取り不足)【NG】
結果:総合評価《良好》
台風接近時[瞬間風速20(m/s) 以上] の風速、3回に耐える強度があり評価は「良好」とした。
(結束バンドにすり傷が1か所あったが、切れたとしても、残り3カ所あり飛ばないのでOK。)
各部の画像
強風で激しくバタついたので、くたびれている様に見えるが細部を見ても伸びも破れもない。
ハトメ部周りも破れなし(シェード全体に掛る風圧は、固定の4ヶ所に分散している)
スラット下の曲がりもなく、アルミ型材がとても丈夫なことが分かる。
結束バンドの孔に掛る所に小さいすり傷が1か所あり。
使用した計測ツール
測定で使用した計測器を紹介
■デジタル風速温度計
風速測定精度:±5% ±0.1dgt、測定範囲:0~30m/s
温度測定精度:±2℃、測定範囲:-10~+45℃
■デジタル計り(MAX50㎏)
引っ張り荷重を計る。平均風速7(m/s)の時に8㎏~9㎏の力で引っ張られた。
※上記は11月計測時、実際の画像(台風接近時は危険だったので未計測)
まとめ
検証の結果から、結束バンド固定方式が「強い風(平均風速15ⅿ/S以上、20 ⅿ/S)」
で瞬間風速20(m/s) 以上 の風速に耐える強度を有することが明らかとなりました。
※一般的な吊り金具固定方法は 平均風速:5ⅿ/S 以下が限度
この方法がどれほど「最強」なのか?検証結果よりお分かり頂けたと思います。
これまでの「少しの強い風」で日除けが飛ばされる不安が安心へと変わりますね。
以上、【史上最強!】日除けサンシェード○○固定の強さ、実力を検証!の記事でした。